この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

るための基地にしようという遠大なブラソをもっていたた めです。 一人ずつが持ち寄 っ た十円玉が積 もり積もって、とうとうこういうことを考えさせるま での 力に なったのです。 しかし、残念 ながらせっかくの プランは中止になりました 。というのは 、 その後の社会情勢の変 化 により 、 行政側の厚生省が省内に「心身障害発生予防に対するプロジェクトチーム」を編成、ようや く本格的に障害児(者)問題と取り組むことになったからです。 このた め全国の 「日母」支部献 金担当者連絡会や 献 金委員会で慎重に検討 した結果「障害児センク ー」構 想はとりやめとなり 、か わって長期積立金をもとにした『財団法人おぎゃ ー 献金基金』を設立 するのが、もっとも妥当であろうとの結論に達しました。 財団法人の基金を設立することにより、運動に恒久性をもたせると同時に、ここで改めて基礎をい っそう 堅固なものにし 、 より幅広い運動を推し進め、あわせて心身障害児に対する一般国民の関 心を 高めよ うと考えたのです。そして五 十四年八月 一日付けで厚生大臣の認可がおりま した 。こ こに 『財 団法人日 母おぎゃ ー献 金基金』は正式に産ぶ声をあげたわけです。 90

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