この子らを救わん　愛の「おぎゃー献金」物語

昭和三十九年七月一日 、 全国的に発足した『おぎゃ ー献 金』はきわめ て順調にすぺり出し、日を追 って盛り上がっていきました。 昭和四十年三月には、すでに献金額も一千万円を突破し、さっそくその配分に対策を練らなければ なりませんでした。この手始めと て 、 重症心身障害児を収容している全国の収容所から選んだ四施 設と 、 障害児の発生予防の研究をされている個人と団体に贈呈されました。 こ の贈呈式は、新緑葉る五月十六日 、東 京麻布の国際文化会館で挙行されまし た 。厚生大臣、日本 医師会長、日本産科婦人科学会長 、 議会代表として参議院社労委員長 、 この献金を集めるための地方 銀行代表、その 他 多数の来賓を迎え 、 きわめて盛大に開催されたことは今後への期待の大きさを物語 ◆忘れられない第一回贈呈式 てください」と 激励され 、 さらに献金して下さったとのことでした。 積もり積もった十億円の善意 82