この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

に金額の多少ではなく 、 いかにして多くの人が参加するかということ 、 できるだけたくさんの人がこ の運動に参加し 、 これにより広がりが増すことが大事なのであって 、 そこにこそ障害児への理解に意 義深いものがあるはずだ 、 と確信していたからこそ考えついたことなのです。 この私の提案はいよいよ軌道に乗り 、 県執行部会議が開催され、今後の展開や行動対策等について 討議 されました。一議員から名称につ いての質問があり、私 の意見が求められま した 。 私は虚心坦懐 に、赤ち ゃんが生まれ た産声「お ぎゃ ー 」を採って『お ぎゃ ー献金 』と名 付けてはどうかとおはかり しましたところ 、 この名称は『おぎゃー献金』とすんなり一決したのです。今になりましても、この ネ ー ミソ グは語呂がよ かったと好評 を受けているようです。 さらにこの運動を全国的に拡大するために 、 近々行なわれる本年度の「日母」の全国代議 員会に 、 提案しなければなりません。そこで、土橋英夫、今村源一郎両鹿児島県支部の代議員が、三月ニト四 日 、 東京の上野精養軒で開会 た「日母」の全国代諮員会諮で、正式に提案しました。そしてこれ も満場一致で可決され 。 時あたかも「日母」の森山豊会長が 1 1 代謝機能異常によって発生する先天異常児 I I と題する研究論 文を発表 され 、会員の先生方が、先天異常に対しての関心を高めておられたことも 、 大きく幸いした と思われ ます。 また産婦人科医として諄敬してやまない当時の日本赤十字社中央病院長であり元東大産科婦人科教 76

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