この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
く第 2 平> ともされた谷間の光 本当にあっけない いました。 「こんなにあっけなく決 . . 」、その驚きがやがて喜び 渡ってきました。深々と頭を垂 に流す私の涙で た うれしい涙 ている産科医 先生方の集団 です。前夜 、眠られぬほど抱いた危 惧など本当に不要だったのです。 この素晴らしい集団に、 この私も属していたのだ。そう思うと喜び 、と めどなく湧きあがってきました。私にとって生 f l 時 I I でありました 。 このとき一部の会 員からは 「十円でなく 、 いっそ百円にしたらどうか」という熱っぽい 声も 耳に届 きました。しかし、私がわざわざ「十円」というわずかな単 があったのです 。 というのも、一口にお産をするお母さんといっても、富める人もあ と千円、あるいは一万円を寄せてくれ 人もあれば、百円 、 千円も実は辛い / . という人もないとは いえません。その点、たったの十円ならば、たとえ明日の米代に困るような 、 気にならずにボソと出せる金額であろう、と思ったからです。そしてさらにもっ 、 単 75
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