この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

く第 1 章> 天使の「三姉妹」 心 の 中 では怒髪天を衝く 、憤 まんにたけり立ち 、世間 に対しては 、 土下座して謝ら ざるを得なかったの 職場を放り出された彼らは 、世 の中広しといえども 、 生まれ故郷の外に帰ると 故郷には祖父と祖母が、貧困 福祉事務所に相談をし、生活保護 ました。 私は思 案のあげく 、 東京へ飛び 、島田 療育園の 小林園 長を訪問しました。先生は『おぎゃ ー献 金 』 の第一回贈呈式でマイクロバス一台をお渡 、 親しくひざを交えて懇談す ることができました 。 今日までの三姉妹に対する種々の事情や経過を は許されないことを訴えました 。もし 万策尽きたときには、最後は島田療育園に収容 させていただ< という約束を小林園長からとりつけました 。その 際、朝日新聞社の社会部の二人の記者も 援 助するべ <励ましてくれました。 また、奇縁といいましょうか、「全国重症心身障害児を守る会 さん にも 紹介され、激励の言葉をいただいたことは心強いかぎりでし 。 私は心中 深く期するものがあったので 、鹿児島県庁 に足を運び 、 三 姉妹の対策を強 く 申し出てお願 いす ることにしました。当時私の中学の先輩が、精神病院を経営し、精神簿弱児 的としてオレンジ学園の名称で、経営に当たっていました 。 私はこの オ レンジ学園に、 三 姉妹を収容 61

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