この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

と思います。 一 、 0 四八、五七 六人という莫大な数が算出されます。 これらの数字を考えますと 、 ひと一人が生まれるためには、想像もできない多くの祖先の生殖細胞 が捧げられていることがわかります。少なくとも民族の一人ひとりは、多くの血のつながりと不思議 な絆によって結ばれているといっても過言でないかもしれません。 これを逆に推論してみましょう。彼 彼女が二人の子どもを生み、その子どもが二人の孫を生み、 以後その子孫が二人ずつ子どもを生むと仮定しますと、前と同じ数字が示され、因縁浅からぬもの あるといえます。 し か しボク の生命はこの 世にボ ク 一人だけのものであって、絶対 に他の者がこれに代わることは許 されません。また生命の、再生もやり直しもできるものではありません。従って、 ますと、 かけがえのない 、 唯一の生命です。 ボクの作文の最後に「お父さん、いつまでも元気で長生きして下さい」と結ぶあの言葉は生命に対 する愛がこもっていて、その家庭の幸せそうな情最がしみじみと伝わってきます。この半面、「お父 さん、お母さん 」 と呼びたくても、呼ぶことのできない、し ゃべる ことも歩くこともできない、立つ こともできない、立 つど ころか 這う こと もできない子どもが、この世にいる ことを忘れないでほしい 214

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