この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
これらの現象は個が群がり、集団化することによって個々の生命を守る個体維持と種族維持の本能 と理解されるでしょう。 動物は植物と異なり 、 生きる本能を発動させるために、頭部の神経系によって体全体が統率されて います。この本能は大脳の皮質にある古い皮質によって支配されています。ヒトを除いて、すべての 動物はこの古い皮質だけが発達し、大脳の皮質の外側にある新しい皮質の発達は人間だけに授けられ ているのです。 いうことは逆にいえば、この新しい皮質の発達こそがホモサ 。ヒニンス(賢いヒト) の特徴といえるのではないでしょうか 。 生きる本能には食欲と性欲があります。この二つの本能は、生物が生命を保ち、種族を増やすため の最小限度の機能です 。 食欲はものを食べることによって叶えられ、性欲は性の行動によって達せら れます。 しかし最近になって、この二大本能に加えて、集団欲が大脳皮質の古い皮質の中にあって機能して いることが指摘されています。もし 集団欲が満たされない時の情緒を考えますと、動物はさみし さ 、即 ち孤独感に襲われます。集団行動をとっていた犬が一匹になると、夜を徹して吠えるのがこの 一例です。 人間は他の動物よりも視覚、聴覚が発達していますから、見たり聴いたりすることで す。 一段と集団 208
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