この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
つまり結局のところ、運動を支えるのも、中途でストップさせてしまうのも、若い先生方次第とい うことなのです。どうしても、若い方々の力が必要になるのです。われわれの住む地球 、 この上で生 きる人間の築き営んできた社会は 、 われわれの願いとは裏腹に、ますます悪 化 の一途をたどると考え られます。これを成り行きのままにまかせていた では 、 われわれ人類は早晩 、 滅亡の浮きめに会わ ざるを得なくなりましょう 人間社会の悪 化、 環境の悪 化 は 、 即ち母体をも蝕むということです。結果として健康な赤ちゃんを 生む率が低くなり 、 障害児は現在以上に増えてゆくのではないでしょうか。すでにそうした兆候が 世 界のあちこちで散発的に出はじめています。何らかの障害を持つ子どもたちが増えてゆくであろうと いうことは 、 つまりは将来は障害者同士の結婚も増加するであろうという推論につながります。 そのとき心配なのは 、 その子孫がまた障害を負う子ではないか……という点です。結局のところ環 境を悪化させることは、万物が滅びに向かう道でもあるということなのです。 そうならないためにし ければならないことは「今」何を成すべきか 、 ということでしょう。将来 に夢をつなげるためには、今現在を大切にし、それを将来へと確実に引き継いでゆくことが肝要なの です 。 「そのとき」が来てからでは手遅れです。よりよい環境をつ くり 、それを維持 、 存続させてゆ くことは、人類すべてに課せられた責務です。それを私たち医師は、運動の存続という形 実践でき るのです。今現在に苦しむ障害児 ・ 者を助け 、 将来に対しての不安 、 危険を少しでも少なくするため 20
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