この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

その理由はいろいろありましょうが 、 この運動はいくらやったところで点数と何の結びつきもなし こと 、 そしてさらに大きな理由は現金を扱 うだけに 、その収集 ・ 管理 ・ 送金の手間がかかり 、 この繁 雑さにいや気かさすことが主なものと考えられます 。 ご参考のために、『おぎゃー献金』がどう集められ、どう流れてゆくのかご紹介しておきます。 献金を支える主な団体は「日母」(日本母性保護医協会)と日本助産婦会、それに母子健 康センタ ーの三つです。このうち日母の場合は産婦人科の病院、医院が末端の 組織で、一般には献金袋を院内 に備えておき、ここに患者さんや医師などが現金を入れて封印し 、 献金箱に入れる仕組みです。 この箱の中にある程度たまると これを日母の各支部(各都道県ごと)の中央金融機関に送り、こ こから「財団法人日母お ぎゃ ー献金」 の指定金融機関に送られます。 これが基金の基本財産にな るの と同時に、各施設や研究機関に贈呈されるわけです 。 助産婦会のほうはといいますと、こ 場合は助産婦さん経営の産院、あるいはまた患者の自宅分娩 が主となるので、助産婦さんが患者さんに直接袋を渡しており 、 これを封印して助産婦会に送り、 そ こから「日母おぎ ゃ ー献金基金」へというルートをとります。 山村の地方小都市に多い母子健康セン タ ーは事実上、助産婦 さんが勤務の主体です。このため 、 ほ ぼ病院と同じシステムになっています 。 つまり袋に入れ封印したものを箱に入れて金融機関に送るル です。 196

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