この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
く第 5 章> 福祉を考える 余り関心もなく、 入ってすぐ、障子を l 枚開けたとたんに飛び 。 私はそれを一生涯忘れ いでしょう。 縁先に干してある異様に多量の洗濯 の汚れ物であることはそのときにもわか 、干し、たた み 、 あてがうことを考えたときは 、 その労働の大変さを思って嘆息したもので しかも仕事はそれだけではありません 。家族全部 (六人)の食事や掃除、三人の娘の食事、排 入浴等一切の面倒、さらには苦しい家計 のやりくり等々 、こ の母に課せられたものはいちいち 枚挙に いとまがないほどです。そのどれをとっても一般の家庭 ることもつけ加えておかねばならないことです。 障害児を抱えた多くの家族(特に母親)があま に過重な負担に ほど当然の結果です。過労につぐ過労、そ 長期にわたる心労が重 、つい に力尽き、まだ年 輪も重ねぬうちに子よりも早く死出の旅についてしまう親がい の 、結局は、 障害児を抱えた家庭 がいかに容易ならざる立場に立たされているかを物語っています。 これらはとりもなおさず「障害児の面倒はそれを生んだ家庭の問題であり、責任 183 狭い一間には私と記者の二人分の空きはなく、— -0 分ほどでそそくさと退出してしまいましたが 、
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