この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
く第 5 章> 福祉を考える 一 般 国民の意識がまだ 十分でないというこ るのではないかと 言葉を変えていえば、福 たり行動に移すことができ とですが、盲人が駅のホームを ことがよくあります。そんなと き 、サ ッとかけ寄ってごく自然に手を貸し 、そうい う人はま だまだ少ないとは思いませんか。 電車やバスのシルバーシートにしても、肝腎 で若さのはち切れそうな人が狸寝入りして座っ 。 そんな情ない光景がよく目に入ります。しか しよく見ると、そういう若者 も 、また盲人 に出会った周囲の人も「何かしてあげなければ ……」と思 い悩んでいる風情 が感じとれるようになったのは 一歩前進した証拠であり、収穫であ とはいえます。 ただ心の内ではそうであっても、実際にそれを行動に移せな を無視したのと同じことです。恥ずかしいとか、断わられたら… ぶつかってみるこ です。そうした一人一人の行動が、福祉を社会に にしてゆくもとになるのですから。 現在でも障害者は就職や結婚などの諸方面で明らかな差別 受け ます。椅 るための改造の費用が出せない、とか無駄とい 理由のためらしいようですが、う 17
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