この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
現在「福祉」を知らない人はいないでしょう 。ところがほんの少し前まで 一般の人は「 フクッ 」と 聞いても、それがどんな字 を書き 、ど んな意味を持つものであるのか 、 ほとんど知っていなかったの です。 福祉が市民権を得、社会生活の中に入ってきたのは、日本ではつい十数年前からの出来事に過ぎま せん 。それも当初のヨチョチ歩きが 、 ようやく一人で歩けるようになってきたーー実はまだまだそん なところな のです。 福祉という言葉が使われ出して十七年ほどでここまでぎた、といえば「まあまあ」といえるかもし れません。これだけの短い年月 の間に言葉が浸透し 、そして行動もそれなりに伴ってきたのですから、 確かにそれはそれで評価しなければならないでしょう。 しかし、早くから 障害者や弱者に目を向けてきた欧米に比べる と、まだ立ち遅れているの は事実で す。中でもどういう点が立ち遅れているか、といえば、それはやはり市民の意識というか、ふつうの 親から子へ伝わる I I 差 別の心“ 176
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