この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

あります。 この代謝異 常の障害は 、 重大な遺伝子病を引き起こします。 これを代表す るのが 、 フェニ ー ルケトン尿症で、そのほか二 00 種類があげられています。このフ ェニールケトン尿症はこれ を早期に発見し 、 特別の食餌を与えることによって 、 精神薄弱児にならな いですみます。 欧米では 一 2 二万件 の分娩に一例の比率で発生しますが 、 我が国ではこの発生率が低過ぎる ことか ら、マススクリーニングの必要性を、「日母」 の森山会長が指摘し、おむつテストから漏紙法に変わ り 、 全国的に実施されていましたが 、 最近にいたり、この方法にも欠陥のあることが判明しました。 そこで、これにかわる優秀な「ガスリ ー」 氏法が「マススクリーニング」に実施されるようになって 、 その診断名も数種になりました。 ゆ配偶子病 これは染色体 の異常によるものが主体です。ダウン症候群を生んだ母親が 「なぜ私の子どもは染色 体が一っ余計にくっついていたのでしょうか」と質問したという笑えぬ話もあります。人の体細胞は、 四十六個の染色体を有して ます。しかし、このこ は一九五六年に人類の染色体数が確定して以来 のことであって、私たちはチンパンジーやゴリラの染色体と同様四十八個と教わりました。 すなわち二十二対の常 体、及び一対の性染色体です。 の染色体には遺伝子が配列していて、 164

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz