この子らを救わん　愛の「おぎゃー献金」物語

が加えられ、そこの脳細胞に異常が発生して起こる一種の機能障害だと考えられます。 この機能こそは、歩 くこと 、 話すこと 、 書くこと 、 読むこと 、 そし て触 れることの五つの機能であ って、正常児と障 害を負うた子どもとの区別が明確になります。従って 、父親と母親と の結婚 、ある いは祖父祖母の配偶者者関係などによる遺伝的要素はなさそうです。 その発生原因については医学的にもいろいろ論議されていますが、大まかにいえば、①末熟児、② 仮死分娩、③重症新生児黄疸の三大原因が挙げられ、この外に、新生児の低血糖症や、新生児けいれ んもあります 。 ①未熟児によるもの 末熟児による脳性麻痺は、 全体の二 02 三 0 ％を占めています。 母親が妊娠中毒症であったり 妊娠中 出血したり、あるいは多胎妊娠の場合に、子宮内の胎児の 発育が 障害されて 、 妊娠月数は周産期に達していながら、体重の少ない、いわゆる低体重出生児が生 まれること があります 。 従って生まれた時、体重が異常に少ない赤ちゃんほど、脳性麻痺や中枢神経 後遺症を起 す頻度が高いことにな 。 特に未熟児は、脳に発生した低酸素症の結果 くも膜下 や、脳室内出血が 発しやすいので さらに脳性麻痺の発生率を高めることになります 。 148