この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
直ちに『先天異常児並びに障害児発生予防センター』の建設を企図し、優生学的、社会学的に 、さ らにはまた社会福祉増進の面からも、勇断をもって決行を計らねばならない時期にきています。そ して、「日母」が旗手となり、その名誉ある担い手を『おぎゃー献金』によって果たさせ もらい たいと念願するものです。 浅学非オを省みず、あえて拙文を呈する非礼については心からお詫び申し上げますとともに、諸 先生のご理解 御協力とがいただければ 私 幸いこれに過ぎるものはありません。 昭和四十九年一月 しかし、『おぎゃー献金』は、当時なお将来への見通しは立たず、その前途に不安が大きく立ちふ さがり 、暗中模索 の状態であったといっても過言ではなかったのです。このような大それた提案が 、 簡単に受け入れられる状剪ではありませんでした 。 前にも申し述べましたように、姉妹団体の日本産 科婦人科学会が率先してこのような問題を先取り 、今や生まれる前の医学としてはなばなしい道が 開かれつつあります。さらに 、 厚生省がこの問題解決のために、いよいよ本腰を入れることになり、 このための予算獲得に対し、驚異的熱意が表われてきています 。 官民合同のもとに、この問題解決に 対する曙光が彼方に見え 、 その彼岸に達する日が一日も早からんことを祈ってやみません。 以上 146
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