この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
さる十月二十四日、待ちに待った陣痛が始まり、ちょうど十か月目に出産しました。標準より少し 小さい男の子でした 。元気でさえいてくれたらと私たち夫婦 、両親、兄弟みんなで喜 び合っていま し こ。 t ところが次の日に「横隔膜ヘルニア」との診断が下り、即手術 。 「十日間ようすを見る」との先生 のお言葉 。 経過も順調で、この分なら大丈夫だと言ってもらえた直後、九日目の夕方、やはり小さな 体が力つきました 。 とうとう帰らぬ旅に立っていっ しまいました 。 こんなむごい と あ っていいものかと 、一時は大へん取り乱したものです 。 何を 言われても 、全 てがむなしい励ましの言葉にすぎませんでした 。そ れは当事者でなければわからない悲しみなのです。 やっと三十五日 法要を済ませ、少しずつ心が落ちつき始めた今日この頃です。 「 十日間の命 」 にさよならして 秋川市生田 ましたが 、 場合によっては、私が育てなければなら かったかもしれませんでした。 『おぎゃー献金』を知り、わずかですが、少しでもお役に立てばと思い送らせていただきます。早 <充実した施設 できま よう、また異常児の発生防止が完全にできますように祈っております。ど うぞ不幸なお子さんをお持ちのお母さん、がんばって下さい。心より祈っております。 120
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