この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

重症心身障害児対策をうながし、全国的なコロニー建設の機運を高めた。発足当時の重症児対策は児 童福祉法の範囲内にとどまり、予算もわずか五百万円 。重症 児収容施設も全国に四施 設二百床程度 し かなかった 。 現在では、政府も前向きに取り組み、重症心身障 害 児関係の独自の法律もできた 。 予算 も数十億円、施設は私立を含めて一 00 近く、収容ベ ッドは一 万数千床になっている 。 『おぎゃー献金』の提唱者遠矢善栄さんは、一五年間を振り返り、「世の人々の 善意 と、日母協会 の努力とで大きく成長しました 。感謝の気持ちで いっ ばいです。現在では重症 心身障 害 児の半数は施 設に収容されていますが、『おぎゃー献金』運動が、こういう面にも貢献できたことを心強 く 思いま す」と話していた。 112

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