この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

『おぎゃー献金』の贈呈式が二十七日沖縄タイムス社で行なわれ 、 来島中の日本母性保護医協会の 森山会長、秋山副会長、同沖縄支部の川平支部長らから肢体不自由児協会 、 沖縄精薄児育成会 、 沖縄 重症心身障害児を守る会に、それぞれ四百ドルずつ手渡された。 沖縄の場合、肢体不自由協会と沖縄タイムス社 、 産婦人科医が一緒になって「赤ちゃん献金 」を一 九六 六年に発足させた後、一九六九年『おぎゃ ー献 金』と名称をかえ 、広 く体の不自 由な子ど もたち のた めに役立てている。 「赤ち ゃん献金」のころから総計すると六千ドル余りが集まったが 、こんど の献金は昨年十二月から受け付け、約百七十人の母親たちが協力した。 二つの団体に四百ドルずつ贈呈 (「 沖縄クイムス」昭和 4 5 年 7 月 2 8 日 ) 重症心身障害児(者)を守る会の常務理事北浦雅子さんは、「不幸な子らの問題を自分の問題、社 会の問題としてとらえる姿勢こそ大切です。こういう重要さをもっと多くのお母さんに理解していた だければ 、 献金の総額もそれにつれて増えるでしょう。民間の熱心な動きは 、 施設を充実させる上に も役立ちます」と語っている。 108

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