この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
く第 3 章> 『おぎゃー献金』が呼んだ社会的反響 全国の産婦人科医の 日本母性保護医協会 もので 、七月一日午後 二時半から 東京・雑司ヶ谷の東大 両親の不安とお ののきを突き破る元気な赤 づけた『おぎゃー献金』。 この運動は昨年暮れ、鹿児島県大口 の遠矢善栄医 師が、近 くに住む脳性 小児麻痺の三人の子をか かえた一家 の悲惨さを同協会鹿児島県支部の 仲間に訴 えたの きっかけ。一人の医者としてど 尽くせばよいのか。「医学的にも原因がわか して奉仕する道はないのか」 。 同支部のお医者さんたちの真剣な討談からこの てさる三月、同協会の全国運動として展開する方針 こんどの全国運動の事務を担当している東京都阿佐ヶ谷 、 子どもの発育がおかしいといって、お母さんがまずかけ込ん 婦人科医のところだ。だ ら仲間の訴えにみんながピソときた 森山日母会長の話。「元気な赤ちゃん 生んだお母さんの喜びを不幸 的な善意に訴えるつもりだ 。脳性麻痺の子に限らず 、すべての障害児のために使いたい。募金の予算 を立てているわけではないが、障害児の施設を充実するためにも使い、世論 したい。助産婦とも提携して全国運動と 、将来は永続的財団のようなものを作 そし 103
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