この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

く第 3 章> 『おぎゃー献金』が呼んだ社会的反響 「 わ っ 、 テレピだ 」 小児麻痺三姉妹ニッコリ ①新聞報道にみる 『おぎ ゃ ー献 金 』 脳性小児麻痺の三人姉妹の家に、愛のテレビが届 励む一家に、はるか東北から寄せられたある善意。 大口市の三姉妹のうちに二十六日 の昼すぎ ひょっこり一台の一四 イソチテレビが 持ち込まれた。小 児マヒで寝たっきりの三姉妹はびっくり。三人と も脳性麻痺特有の言語障害で喜びを表 わすことはで きないが、一斉 に 歓声をあげた。しかも大好 きな大相撲の 千秋楽、大鵬の優勝に大かっさい。 このテレビは福島県磐城市定西、磐城電気商会社長 の鈴 木公平さんという人からの贈り物。鈴木さ んはある週刊誌に載っていた「小児麻痺三人娘を抱えて」 いう記事で、 ているということを読んで寄贈した。鈴木さんの店と同じ T チェーンストアーの鹿児島出張所員が、 (「南日本新聞」昭和 3 8 年 5 月 2 7 日 ) 97

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz