この子らを救わん　愛の「おぎゃー献金」物語

く第 3 章＞ 『おぎゃー献金』が呼んだ社会的反響 『おぎゃー献金』が全 りなのであるーとい ろに『おぎゃ ー献 金 』 運動の本当の出発 マスコミが何度とな く障害 児問題をとり あげ 、問題点を指摘す ることによっ て 、 因習に支配された 風潮が少しずつ改まり 、 心身障 害 児に対する社会 の認識がだん だんと改 革されてゆきました。そし 、 それと同時に『おぎゃ ー 献金』に対する理解も深まり 、 善意も幅 広く、日本全国か ら寄せられるよう に な ってきました。 私の手元には運動を逐一紹介してきてくれ きが大 切に保存して あります。もっとも最初にと あげ てくれたのは地元 の南日本新 聞でした 。 同紙は南九州 を 地盤とす る有力地方紙です。私どもが結成 た「三姉妹を幸 」 から始まり 、 国運動に発展するまで 、 節目ごとに特集記事を掲載して くれ ています。 いかに地元紙とはいえ 、 そのきめ細かい扱いには感謝するのみです。『おぎゃ ー 献金』発祥の地 の 新聞報道が 、 どれほど運動にはずみをつけ 、 力となったかは論ずるまでもありません。三姉妹の存在 そのものをいち早く報道してくれたの 、 実はこの南日本新聞なのです。そ し て『おぎゃ ー 献金』が 「 日母 」 という全国組織にのってからは 、 大手の有力全国紙もこぞって協力を惜しみませんでした。 全国紙にのせられるようにな っ て『おぎゃ ー 献金』は全国津々浦々までも伝わり 、 そして大成功の 鍵 をつか んだので す 。 またこの 結果 として、 運動を知り 、 ある い は献金に応じてくれた人の 中 から多 95